


真夜中のミッドタウン
普段入れない場所に入る
六本木アートナイト2017出品作品。普段は入ることのできない深夜1時から5時までの東京ミッドタウンに侵入し、非日常な体験をしてもらう体験型作品です。夜中かつ人がいないミッドタウンの中で、どんなことが行われるのか…。少ない情報ながら、当日は深夜にも関わらずたくさんのお客さんが集まってくれました。

「ボドゲ×アート」情報の一部しか見えない楽しさ/怖さ
この作品は、情報の曖昧さ、一部しか見えない楽しさ/怖さを扱った作品です。ボドゲの面白さを、アートイベントに持ち込むことで、不思議な体験をつくりました。自分の持っている情報は正しいのか?それを推理したり、相手の顔色を伺ったり、様々な駆け引きをしていく体験です。
告知サイトでは、そのテーマを表現するため、サイトの一部にしか光が当たらず、断片的に情報を摂取するWEBサイトにしました。
http://xxxxxxxx-xxxxxxxx.com/

「■■■の■■■を■■■盗め」
この作品は5人で1チームとして参加します。それぞれに「■■■の■■■を■■■盗め」と虫食いされたカードが渡されます。
人によって「赤色の■■■を■■■盗め」と書かれていたり、「■■■の鞄を■■■盗め」と書かれているなど、情報が違うカードが渡されます。メンバーが協力して、自分の持っている情報を開示して、制限時間内に指示書のものを盗むことができたら成功となります。
ただし、チームの中には何人かは不明ですが、裏切り者が紛れており、チームを撹乱させます。

ただし、この作品はボドゲのように、何が正解かを解くための明確なクリアパターンは存在しません。ほぼ無理ゲーであり、メンバーの人間性(誰が信じられるか)という勘に頼るしかありません。
さらに答えがわかったとしても、真夜中のミッドタウンの中で、光を照らしながら、その物を探していく作業も必要になります。頭だけでなく、身体もつかわなければなりません。真夜中の眠い中だからか、参加者は皆、ナチュラルハイなテンションになっていました。

ボドゲのゲーム性を壊す「3ゲーム目」
この作品は、指示書で何かを探すというゲームを3ターン行います。最初ドキドキしながら入ってきた侵入者たちも、2ゲーム目が終わる頃にはゲームに慣れてきて、ラスト3ゲーム目には安心して楽しむモードになっていました。
しかし、この3ゲーム目こそ、この作品の肝となる仕掛けがあります!

実は2ゲーム目までは「裏切り者は誰か探すゲーム」なのですが、3ゲーム目には裏切り者が1人もいません。でも皆、疑心暗鬼の状態になっているため、裏切り者を探すことでゲームを進めます。
さらに1名だけ「■■■の■■■を■■■盗め」という指示ではなく、「全員を信じろ。ただし、この記述を人に話してはいけない」という指示が書かれたカードが渡されます。この人は、裏切り者がいないという大ヒントが書かれているのに、その指示を言うことができないため、他のメンバーから裏切り者扱いをされることになります。

つまり、冤罪が発生します。 ゲーム終了後、参加者はその事実を知ることで、ゾッとしたり、驚いたり、様々な反応を見せました。ここの種明かしターンが非常に楽しかったです。
さらにガイドさんによって、最後の答え合わせで話しているその内容さえも「まだ誰かが嘘をついてるとミスリードさせる発言」を入れることで、参加者の疑心暗鬼は続きます。
Credit
- Concept
- くろやなぎてっぺい、佐藤ねじ、土田祐介
- GameDesign
- くろやなぎてっぺい、佐藤ねじ、中森源
- Director
- 土田祐介
- Props
- 中森源、土田祐介
- アイスブレイク
- ストウミキコ
- WebDesign
- 佐藤ねじ
- Engineer
- 橋本大和、岡崎友宏
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