【まとめ】ブルーパドルさん、設立して1年経ったけど何やってたの?
- 2017.07.7
- BLOG
ブルーパドル1年目の仕事・作品をまとめました
こんにちは、佐藤ねじです。ブルーパドルは7月7日で、設立して1年になります。
1周年を区切りとして、仕事まとめをしました。僕らはデジタルコンテンツを中心に、企画・デザイン・実装を行なっております。中でも特に「小さくてもいいから新しいこと」=「ブルーパドル」を1つでも多く見つけることを目的に会社を設立しました。
実際にこの1年でどうだったのか、振り返りたいと思います。
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WEBのブルーパドル
僕らの慣れ親しんだジャンルであることから、やはり一番多くアウトプットしたのは、WEB系のブルーパドルでした。世の中的にはVRやIoTなど、新メディアに移行していますし、僕らもそっちも追いかけてはいます。でも、まだWEB表現の歴史的には、20—30年くらいしか経っていないんです。
同時に、WEBにもまだまだ死ぬほど「空いてる表現」は残ってると思っています。この1年では下記の収穫がありました。
1:変なWEBメディア
こんなWEB表現やったら面白いなぁと思っているネタが、いろいろネタ帳にたまっていました。しかし、ニッチなものが多いので、なかなか仕事でそれを実現するタイミングがありません。このままでは、デビューできないネタたちが可哀想…。
彼らを消化していくために、変なWEBシリーズをインタラクティブな記事型にしてまとめることにしました。
2:WEBの賞味期限「劣化する記事」
最近のコンテンツはバズっても1日で消費されてしまいます。賞味期限が早すぎる。それに抗う気持ちで作った、5年経って完成するWEBです。公開して5ヶ月経ちましたが、定期的にチェックしてくれている人たちがいらっしゃるようです。
3:コピペしないと読めない記事
白い文字で書かれていて、コピペしないと読めない記事。2016年はコピペ記事が話題になりましたが、この記事では、コピペして記事を書いている人たちと同じ体験をすることができます。
4:朝昼夜・読む時間に合わせて変化する記事
人はどの時間に読むかで、その内容の吸収率が変わるんじゃないかと思います。この記事では、早朝・朝・昼・夕方・夜・夜中など、時間ごとに記事の内容が変わります。土日祝は記事もお休みになります。
5:トリミング記事
スクロールによって、画像がトリミングされると、その量によって記事の内容が変化します。
6:バーグ×リッチWEB「永遠ちゃんねる」
オモコロで有名な、バーグハンバーグバーグ社の企画で、僕らがデザイン/実装をした仕事です。2chまとめ風の記事かと思い読み進めていると、変な演出が・・。
僕らの興味として、表現以外にも、表現者の能力をアップデートすることもやりたいなと思っています。バーグという面白集団に僕らのテクノロジーを注ぐことで、新しいバーグ表現を作る。これはそんなお仕事でした。
7:泣くWEB
安田レイさんの新曲「きみのうた」のWEBプロモーション。「泣く」がテーマとしてあったのですが、人をWEBで泣かせることはなかなか難しい。ということで、曲がかかると、WEB自身が泣くという企画にしました。それに合わせて、ブログの一部が歌詞になっているという演出を入れたことで、歌詞をしっかり読んでもらえるものに。
8:ブラウザのタブを手紙にする「タブレター」
家でパソコンを開いているとき、奥さんがその画面をのぞいたとします。何のサイト見ているのかな・・。と、そのブラウザのタブが自分へのメッセージになっていたら、おかしいですよね。それを実験したコンテンツです。過去につくったレシートレターに続く、手紙のブルーパドルシリーズと言えます。
9:工事中のブルーパドル
独立してからしばらくは、なかなかサイトが完成できなかったので、簡易的なティザーサイトを作ることにしました。いわゆる「工事中」とか「カミングスーン」的なサイト。ただ、無名の会社のカミングスーンなんて言っても、期待感ないし、知らんがなっていう感じです。どうせなら、サイト公開までのスケジュールをグラフィカルに公開した方が、なんかいいなと思いました。「工事中ページ界」におけるブルーパドルです…。
10:コーポレートサイトのブルーパドル
https://blue-puddle.com/wordpress/news/tutorial
この自社サイトも、いろいろ試しました。スパム専用のメアドを用意したり、バグらせるボタンをメニューの中につけたり、パンくずの向こう側を作ったり、架空の実績を公開したり。
変なWEBしか作らないの?
ただ、変なサイトばかり作ってるかというと、そういう訳でもありません。僕らはデザイン会社でもあります。情報を整理して、管理画面も地道に作り、WEBサイトをリニューアルしたり、クライアントの課題解決にきちんと向き合っています。クライアントワークにおいては、課題解決の手段として、変なWEBという選択肢もとることがあるだけです。(当たり前の話ですが…)
クライアントの魅力再発見する、クライアントのブルーパドルと呼んでいますが、、、、それはつまり、ブランディングやデザインをしているということですね…。
11:コピーライターのサイト「オカキン」
「大人たばこ養成講座」を始め、数々の名作コピーを書かれてきたオカキン(岡本欣也)さんのサイトを制作させて頂きました。基本、言葉しかないサイトです。1000近くのコピーが無数に並んでいる様子は圧巻です。トップの演出は、オカキンさんの書いてきた言葉を、いろんなトリミングで見せています。派手な新しさはありませんが、丁寧に演出を詰めました。
12:小さな声を届けるWEBマガジン「BAMP」
地域の小さな声を届ける、BASExCAMPFIREのローカルメディア「BAMP」のデザインをしました。背景写真の設定や、書体設定などの自由度を高くし、雑誌のように記事ごとにトンマナを変えれる設計をしました。
13:ロボコン
30周年を迎えたロボコンの公式ページを、リニューアルさせていただきました。ロゴも作りました。
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その他のブルーパドル
WEB以外にも、映像や物、人のブルーパドルなどを探していきました。
14:くらしのひらがな
あいうえお表を、暮らしの中に入れたインスタレーション。実際に長期間、代表の佐藤ねじの家で設置し、息子の知育として活用しました。
15:シンクロどうが
2つのスマホ生配信が、同時再生するとシンクロする動画です。テレ東「〇〇と新どうが」という番組で、映像監督の新海岳人と一緒に制作しました。キャストは、片桐はいりさんと、バッドナイス常田さんです。
16:ネットサーフィンVJ:1980YEN
「イチキュッパ+シシヤマザキ」という音楽&アートユニットに、ねじが参画。初ライブとして、WEBサイトをブラウジングして、曲に合わせてスクロールしたり拡大したりして、VJ的に成立させようと試みをしました。
17:しゃべるタグ
商品を買うと、お礼を言う「しゃべるタグ」を作りました。様々な社会活動をするNPOの応援施策として、実施されました。過去につくった「しゃべる名刺」をクライアントが見て、依頼していただきました。
18:タップダンスの音を変える「県北タップボード」
飛騨高山で農業の仕事に携わる青年マスダくん。彼は野菜を心から愛し、その気持ちをもっと外にシェアしたいと思っていました。そこで、企業をブランディングするのと同じように「個人」をブランディングし、ヤサイくんとしてサイトを制作し、いろんな人に出会える仕組みづくりをしました。結果的に、ソトコトに掲載されたり、Googleで講演したり、彼をPRすることができました。
20:超ノート術&プレキャン
2016年10月に、超ノート術という、ノート&発想術の書籍を出版しました。その本のPRとして、読書感想文を送ってくれた方に、アイデア1案プレゼントするという施策を行いました。その結果、ふつうではもらえないような熱い感想メールや、出会いがありました。上記のヤサイくんも、ここからの出会いでした。
21:ハプティック®「触覚図鑑」
アルプス電気さんの、触覚再現技術のデモコンテンツを制作しました。同社プライベートショーや「CEATEC JAPAN 2016」で発表され、テレビ取材など各所で話題となりました。
22:着て洗えるセンサー「e-skin」
Xenoma Inc.は「e-skin」という伸縮性のある生地に身体の動きを認識するセンサーを埋め込んだ洗えるIoTシャツの研究と開発・製造を行うスタートアップ企業。そんなXenomaさんが2017年のCESに出展するということで、プロダクトのデモンストレーションのためのコンテンツを制作しました。
23:時間を超えて景色がのぞける「Chronoscape」
Googleさんのお仕事として、Android Experiments OBJECT というプロジェクトで公募されたアイディアの中からグランプリに選ばれた、Chronoscape(クロノスケープ)というプロダクトのプロトタイプの制作進行や製造のディレクションを担当させていただきました。
建築のブルーパドル
リゾート住宅を得意とするKAJAデザインさんと一緒に、家づくりの在り方を探る様々な試みをしました。
24:家の誕生日ケーキ
https://kaja-design.com/lab/birthday/
自宅とそっくりなケーキをプレゼントす。建築から1年後、つまり家の1歳の誕生日に特別なプレゼントが贈呈されるという企画です。ケーキ作りの工程と、建築の工程がそっくりで面白い発見がありました。
25:空想の家
桃太郎や妖怪、絵文字など変わった人からオーダーがあったとしたら、どんな家にするのか。という不思議な問いを、 KAJAデザインさんに本気で考えてもらうシリーズです。
26:1時間だけ暮らせる家
試着してから服を買い、試乗してから車を買うように、1時間だけ自分ちみたいに自由に過ごしていいよっていう見学会。部屋着を用意したり、希望があれば、NintendoSwitchできるようにしたり、昼寝したり、静かに本読んでもらったり。こうやって、家づくりのいろんな工程を、改良できていけたらなぁと思います。
27:メロン肩採用
メロン肩という肩をご存知でしょうか?マッチョすぎて、腕にメロンが入っているような筋肉のことを言うそうです。体力が求められる土木業界で、素晴らしい肩をお持ちの方は、即最終面接へ行ける「メロン肩採用」という変わった採用を企画しました。
エンジニア1名募集します
http://recruit.blue-puddle.com/false/
ブルーパドルでは2年目に入るにあたり、エンジニアを1人募集はじめました。false採用という変な採用ページも作りました。もし興味がある方がいらっしゃいましたら、気軽にご連絡ください。
お仕事、お気軽にご相談ください
ブルーパドルでは、これからも小さくても新しい表現を模索しながら、いろんなものを作っていこうと思います。ここにあげていない事例でも、企画の部分のみで入った案件などもいろいろありました。何か僕らがお役立ちできそうな事がありましたら、こちらからお気軽にお問い合わせください!