iPad卒業証書

卒業証書 / 多摩市立愛和小学校 / 2015

卒業アルバムのようなiPad

東京都多摩市にある愛和小学校は、児童の皆さんが1人１台iPadを使った授業や、3Dプリンタを用いた授業を取り入れている“公立”小学校です。

そんな愛和小学校の卒業式に合わせて、「iPad卒業証書」を制作しました。

iPadを起動すると、ホーム画面には、卒業アルバムのように「クラスメート」「担任」「下級生」「職員室」の写真アイコンが並び、それぞれ直筆のお祝いのメッセージが収録されています。

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他にも、６年間の行事の写真、校歌、６年間の身長体重データなど、iPadの機能を生かした卒業証書になっています。

みらいの自分へ向けたメッセージ（タイムカプセル）も入っていて、３、６、１２年後にしか開けないようになっています。

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ここで見せることはできませんが、子供たちの作文読むと泣きそうになりました。

この素敵なタイムカプセルを残したいのですが、iPadは数年のあいだに壊れない保証はありません。

そこで、いつでもデータ移行したり、トラブル対応できるよう、開発者全員の連絡先を残しました。

タイムカプセル機能も含め、デジタルアーカイブに対しての、人間がきっちり時代に合わせてメンテナンスしていくという、アナログな方法で解決を試みました。

setting

リリースしたあと、iPadを卒業証書として配ったことに対して、炎上しました。

後日、講演会でその制作の真意を話したところ、こういうブログを書いてくれた方がいました。

Client: 多摩市立愛和小学校
Credit: Planner：深津康幸
Designer：佐藤ねじ／中森源
Engineer：佐々木晴也／松田壮
Media: ●ITmedia：「iPad卒業証書」に込められた狙いと思い　自由に使えるタブレットが「未来につながれば」
●ブログ：炎上したiPad卒業証書企画者の話を聞くと180度意見が変わった話
 ●Yahooニュース：ネットでも反響「iPad卒業証書」に込められた狙いと思いを聞く
 ●BLOGOS：記事赤木智弘2015年03月28日 11:51iPadを贈るのは、洗剤や油を贈るのと同じ意味
●他ネットメディア多数
Award: Yahoo!Creative Award 2015　個人部門：ブロンズ